当院で可能な検査
●難聴の検査 |
●補聴器の検査 |
●耳鳴の検査 |
●中耳炎の検査 |
●めまいの検査 |
●アレルギー性鼻炎の検査 |
●副鼻腔炎の検査 |
●睡眠時無呼吸症候群の検査 |
●のどの検査 |
●感染症の検査 |
●画像検査 |
●補聴器の導入 |
当院で可能な治療
●耳鳴の治療 |
●中耳炎の治療 |
●めまいの治療 |
●アレルギー性鼻炎の治療 |
●副鼻腔炎の治療 |
●鼻出血の治療 |
●睡眠時無呼吸症候群の治療 |
●声がれの治療 |
●嚥下の治療 |
●各種予防接種 |
当院で可能な検査
- ●難聴の検査
- ■純音聴力検査
いわゆる聴力検査です。難聴の程度をみると同時に、感音難聴(聞き取れない難聴:突発性難聴、老人性難聴など)なのか、伝音難聴(音が伝わらないだけの難聴:鼓膜穿孔、滲出性中耳炎など)なのかが分かり、治療方針を立てます。
- ■語音明瞭度検査
純音聴力検査が「音」を聞き取る能力を検査するのに対し、語音明瞭度検査は「言葉」を聞き取る能力を検査します。これにより、特殊な難聴を発見したり、補聴器の有効性を判断したりできます。
- ●補聴器の検査
- ■補聴器適合検査
補聴器を装用して行う聴力検査です。特殊な設備を必要とするため、一般的な耳鼻科医院でおこなわれることは少ない検査ですが、当院では補聴器の指導に力を注いでいるので検査が可能です。
- ●耳鳴の検査
- ■耳鳴検査(ピッチマッチ検査、ラウドネスバランス検査)
耳鳴の音の高さ、大きさをみる検査で、これを元に耳鳴の特殊な治療を行います。
- ●中耳炎の検査
- ■ティンパノメトリー
鼓膜の可動性を見る検査で、滲出性中耳炎(鼓膜の奥の中耳に浸出液が溜まる)など、伝音難聴の診断に有効です。聴力検査ができないお子さんでも、この検査で中耳炎の程度を見ることができます。
- ■中耳機能検査(パッチテスト)
鼓膜に孔が空いている慢性中耳炎で、紙で疑似的に孔を塞いで聴力の改善を検査します。これにより、手術などで孔を閉じれば聞こえが改善するのかが判定できます。
- ●めまいの検査
- ■眼振検査
人間は平衡感覚が壊れると、目が勝手に動き始める『眼振(がんしん)』という現象が起きます。
この目の動き方を観察することで、平衡障害の原因が耳なのか、脳なのか、あるいは正常なのか、判定することができます。
- ■重心動揺検査
立っているときの身体の揺れ方を見ることで、平衡障害の原因の検索と程度の観察ができます。
- ●アレルギー性鼻炎の検査
- ■血液検査
アレルギーは、原因物質(抗原)に対する特異的IgEという特殊なタンパク質が抗原を見つけて情報を伝えるために起こります。スギ、ダニなどの吸入抗原や食物抗原を採血で調べることで、何のアレルギーかを知ることができます。
- ■鼻粘膜誘発検査
原因として疑われる抗原が実際に鼻粘膜でアレルギーを起こしているのかを、鼻粘膜に抗原を塗布して検査します。
- ■皮膚テスト
鼻粘膜誘発検査同様、皮膚に傷をつけて抗原を塗布し、アレルギーが起こるかを検査します。
- ●副鼻腔炎の検査
- ■鼻副鼻腔ファイバー検査
鼻閉や後鼻漏の患者さんの原因を調べるため、鼻内を観察して鼻汁の流れを観察したり、ポリープや腫瘍の有無を確認したりします。鼻出血では出血源を探すために使用します。
- ●睡眠時無呼吸症候群の検査
- ■終夜睡眠ポリグラフィー
帝人株式会社より携帯用のアプノモニターという検査器械を貸し出し、無呼吸の重症度を検査します。これを元にして重症度を判定し、治療の要否を判断します。
- ●のどの検査
- ■下咽頭・喉頭ファイバー検査
下咽頭癌、喉頭癌の検査や、声がれや嚥下障害の原因の検査のために行います。当院では電子スコープという非常に画像のきれいな器材を使用しており、更に通常より細いファイバーを使用しますので苦痛がほとんどありません。
- ●感染症の検査
- ■迅速検査(インフルエンザ、アデノウィルス、溶連菌など)
急性感染症においては原因菌またはウィルスの同定が治療の早道です。迅速検査で診断し、迅速な治療を行います。
- ●画像検査
- ★診断力向上のため、画像検査は印西総合病院の検査施設を共同利用させていただきます。
撮影は印西総合病院で行い、画像データをCD-ROMで持参していただき、当院で読影いたします。
- ■CT検査
耳(真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎など)、鼻(副鼻腔炎、鼻骨骨折など)、のど(下咽頭・喉頭・唾液腺・甲状腺のスクリーニングなど)と、各領域で検査が可能です。
- ■MRI検査
耳(聴神経腫瘍、中耳腫瘍など)、鼻(鼻腔腫瘍など)、のど(下咽頭・喉頭・唾液腺・甲状腺腫瘍など)と、各領域での腫瘍性疾患の診断に適しています。
- ■レントゲン検査
診断能力はCT検査やMRI検査の方が高いので、アデノイド増殖症や副鼻腔炎などのスクリーニングに用います。
- ●難聴の治療
- ■感音難聴
音を感じ取る内耳の障害で難聴が起こります。突発性難聴、メニエール病などは発症1週間以内の早期加療が有効ですので、早期の受診を推奨します。ステロイドホルモン剤を投与し、重症であれば連携病院での入院加療をお勧めします。
- ■伝音難聴
音を伝える中耳の障害で難聴が起こります。慢性中耳炎、滲出性中耳炎などで、構造を元に修復できれば改善させられる難聴です。鼓膜切開や鼓膜チューブ留置で治療を行い、手術が必要であれば連携病院にご紹介します。
- ●補聴器の導入
- ★当院では補聴器を正しく、有効に使っていただくよう、補聴器の導入、調整(フィッティング)に力を入れています。
- ■補聴器の貸し出し
補聴器の導入は難聴の重症度ではなく、ご本人の生活様式・ニーズによって決まります。このため、当科では検査をして補聴器が有効と考えられたら、まず実際に補聴器を2週間程度試験的に貸し出します。
- ■補聴器の購入
補聴器の値段は数万円から20万円程度まで幅広いです。試験装用で効果が実感できたら、どの程度の補聴器で済むかを検討し、不必要に高性能・高額な補聴器はお勧めしめせず、適切な補聴器を選択します。
- ■補聴器のフィッティング
補聴器は購入したら終了ではなく、そこから微調整が必要です。また、難聴の進行により、調整が必要になります。当院では補聴器をした状態での聴力を検査する、補聴器適合検査を行うことができます。3~6か月ごとの定期的な検査と補聴器のフィッティングを行います。
当院で可能な治療
- ●耳鳴の治療
- ★当院では治療の難しい耳鳴についても、特殊な治療を導入して力を入れています。
- ■TRT(耳鳴再訓練療法)
耳鳴は意識して感じないように訓練することが重要と考えられています。薬物療法も併用しつつ、積極的に治療をご希望される患者さんには訓練療法を行っていきます。
- ■サウンドジェネレーターによる音響療法
TRTの一つに、補聴器の導入があります。補聴器を装用すると耳鳴が軽減することが実証されています。サウンドジェネレーターは補聴器から雑音を出し、これにより耳鳴を改善させます。
- ●中耳炎の治療
- ■鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術
滲出性中耳炎は鼓膜の奥の中耳に浸出液が溜まる病気です。小児の滲出性中耳炎では、側頭骨の中の乳突洞という空気を中耳に送り出す空間の発育を阻害するため、しっかりと治療することが必要です。逆に、乳突洞発育前の乳児では不要ですので、必要最小限に行う事を心がけています
- ■鼓室処置
小さな鼓膜穿孔であれば外来で鼓膜を処置することで穴を塞ぐことができます。また、耳漏が遷延する時は繰り返し洗浄し、きれいにするだけで改善します。
- ●めまいの治療
- ★私が学んだ日本医科大学の耳鼻咽喉科はめまい・平衡障害の検査・治療に力を入れていました。
その経験を活かし、当院ではめまいの治療を行っています。
- ■めまいリハビリ
鼓膜の可動性を見る検査で、滲出性中耳炎(鼓膜の奥の中耳に浸出液が溜まる)など、伝音難聴の診断に有効です。聴力検査ができないお子さんでも、この検査で中耳炎の程度を見ることができます。
- ■中耳機能検査(パッチテスト)
めまい症の約40%は平衡感覚を感じ取る三半規管に耳石が入る良性発作性頭位眩暈症です。
この疾患はリハビリで耳石を排出させる事で改善しますので、リハビリを指導し早期改善を目指します。
- ●アレルギー性鼻炎の治療
- ★私が学んだ日本医科大学耳鼻咽喉科は日本のアレルギー治療の草分け的存在です。主任教授の大久保公裕先生はアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の普及において中心的役割を果たされました。
私も長年にわたり大久保教授の下で免疫療法を学びました。 - ★アレルゲン特異的免疫療法
アレルギーの原因物質であるアレルゲン(抗原)が身体に入ってくると、追い出そうとしてアレルギー反応が起きます。アレルゲン特異的免疫療法は、抗原を体内に取り込んで体質改善し、アレルギーを根本的に改善させようとする治療です。アレルゲン免疫療法はエキスを口に含む舌下免疫療法と、注射で取り込む皮下免疫療法があります。
- ■舌下免疫療法
2014年より保険診療となった新しい治療で、現在は12歳以上が適応です。スギとダニのエキスがあり、スギ花粉症、ダニアレルギーの両疾患の治療が可能です。連日の服用が必要ですが、注射の痛みや強い副作用がないというメリットがあります。
- ■皮下免疫療法
日本においても50年以上の歴史を持つ治療で、5歳以上が適応です。スギ、ダニをはじめ、様々なエキスがありますが、多数のエキスを同時に注射すると強い副作用が出る可能性があります。
注射の痛みやまれに起こる強い副作用というデメリットはありますが、1~2か月に一度の注射で済む利点があります。
- ●副鼻腔炎の治療
- ■CT検査による診断
副鼻腔炎の有無、重症度はCT検査により診断できます。画像検査を行うことで治療指針が立ち、漫然とした治療をにならないようにしています。
- ■鼻茸摘出術
副鼻腔炎が強く、鼻茸(ポリープ)によって鼻が詰まっている場合は、鼻茸を摘出することで改善が見込めます。中等症までであれば当院でも手術を行います。
- ●鼻出血の治療
- ■鼻腔粘膜焼灼術
鼻出血の出血源が明らかであれば、この部分を電気凝固(いわゆる「焼く」ことです)させ、止血します。出血源が鼻の奥の方であれば、スポンジのような詰め物をして数日圧迫します。
- ●睡眠時無呼吸症候群の治療
- ■在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)
ご自宅に機械を貸し出し、顔にマスクをつけて機械から空気を送り込みながら眠ります。
夜間の呼吸状態が改善し、快適な睡眠が得られるようになります。月に1回当院に受診していただき、機器を継続して貸し出す手続きをしていただきます。
- ■発声トレーニング
一時的な炎症や腫瘍性病変でなく、加齢による声帯の萎縮などで機能が改善しない場合、トレーニングで声がれを改善させることができますので、その指導を行います。
- ●嚥下の治療
- ■嚥下リハビリ指導
病的な嚥下障害であれば疾患を治療すれば改善しますが、不可逆的な嚥下障害にはリハビリが必要です。筋力強化や食事の工夫でリハビリを行い、嚥下機能の改善を目指します。
- ●各種予防接種
- ★予防接種についてはシーズンに合わせて順次開始して参ります。適宜、告知をさせていただきます。